福岡を釣る、福岡を食う。

ルアー釣りを中心に、シーバス、メバル、アジ、 さらには貝やカニなどの海の幸をキャッチ&イート。 楽しければ何でもありな、福岡市在住の家族の日記です。

2014年12月

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■1993年7月15日 自転車日本一周旅行 第15日目
 ・スタート 7:00 北海道枝幸郡浜頓別町
 ・ゴール  17:00 北海道紋別郡雄武町 
 ・走行距離: 約90キロ            
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7月15日AM7:00。
肌寒い曇天の中、前夜の宿泊地、クッチャロ湖の記念写真を。

2014-12-29-00-41-23

白鳥の名所らしく、白鳥を模したオシャレな看板です。


今日の目標ゴールは、120キロ先のオホーツク海の拠点都市、紋別市。
市内にある、その名も「ライダーチャリダー共和国」という、
素敵な名前のライダーハウスに泊まってみたいな、と。

ルートも国道238号線をひたすら南下する一本道ですし、
普段のペースなら、7時出発なら確実に到達可能。

なのですが、
昨日と同様に、今日もオホーツク海沿岸は厳しい向かい風。
出した力の半分しか進めない、そんな感じが続きます。

30キロほど先の枝幸町についたのが正午前。
この感じだと、明るいうちに紋別に着くのは100%無理です。
とりあえず疲れたので、この街の食堂で昼飯を食って英気補充。

そして、再び出発。

この辺りはずっと、左に灰色のオホーツク海を見つつ、
右側には牧場が広がるという単調な景色。
そして、10~20㎞おきに小さな集落がある、といった感じで、
枝幸を過ぎると大きな町は50㎞先の雄武町までありません。

道中で唯一撮った写真も…

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オホーツク海をバックに、牛乳の魅力をアピールする、
というまさにこの辺りを象徴する?看板です。


そんな感じで夕方5時に、やっと雄武町まで到達。
隣町までまだかなり距離もあるし、途中で日が暮れてしまうと、
完全に真っ暗になってしまって、ヒグマでも出てきたら怖いので、
今日はこの町で野宿と洒落込むことにしました。

冬になると流氷が押し寄せる極寒の地だけに、
ここいらのバス停にはだいたい扉付きの待合室が併設されています。
↓参考写真(歩いて北海道旅行をされている方のブログより。)
http://plaza.rakuten.co.jp/arukitsunagi36/diary/201407060000/

そんなバス停にちょっと間借りさせていただいて、一夜を過ごします。

当時を記録した地図を見る限り、バス停の場所は、雄武町共栄。
ここがどんな場所だったか全く思い出せないので、
すでに20年が経ってはいますが、
改めて「雄武町 共栄」でググってみました。

出てきたのは、「雄武町立共栄小学校」。
僕が泊まったバス停の裏手にあった小学校。
http://academic4.plala.or.jp/omkyoei/g/01gakkou/index.html
現在、全校生徒が5名。しかも全員男だそうです。
運動会では、家族や卒業生が参加してリレーとかの競技を成立させているそう。
そのくらい、人口密度の少ない農村地帯だったことを改めて実感。

そしてもう一つ、
「当時知ってればよかったなー」と思ったのが、こちら。
http://tabelog.com/hokkaido/A0110/A011004/1007546/
日本一うまいカツカレーが、なんとこの最果ての雄武町に!
01

僕が旅行している頃にネットが存在したら、
このカツカレーを食いに喫茶店に立ち寄ったりとか、
本当に旅がより内容の濃いものになっただろうな、と思います。

でも一方で、ケータイの充電場所をいつも気にしてないといけなかったり、
当時はなかった手間も増えたのかもしれませんね…。

ということで、ちょっとネタの少ない15日目でした!



【 16日目につづく 】

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■1993年7月14日 自転車日本一周旅行 第14日目
 ・スタート 9:00 北海道稚内市
 ・ゴール  19:00 北海道枝幸郡浜頓別町 
 ・走行距離: 約90キロ            
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日本一周旅行に出発してちょうど2週間目、
ついに、日本最北端の地まで、自分の足でたどり着きました!


ライダーハウスで熟睡し、朝9時に稚内市を出発!
目指すは30キロ先に位置する宗谷岬。

北海道旅行者の多くが目指す宗谷岬だけに、
道中にはライダーやチャリダーの密度が濃厚です。

2014-12-27-00-24-53

途中のコンビニで、同じように日本一周しているチャリダーに遭遇し、
意気投合して宗谷岬まで一緒に走ることになりました。

ちなみにこの方、1年間かけて日本一周をしているそう。
装備もすごくて、中華鍋まで持参して、
完全自炊しながら旅しているツワモノでした。
しかも、彼が日本一周を完了した後にわざわざ手紙をくれて、
そこに記されていた総走行距離は、2万キロ!地球半周分!
いやー、すごい人がいるもんですね。
ほんとにその節は、ありがとうございました!

というわけで、ちょうど12時に、宗谷岬に到着です。

2014-12-27-00-19-06

日本最北端の地の碑。
ついにたどり着きました。
この瞬間、日本で僕より北には誰もいません。
小さいころからの夢が実現できて、うれしかったです。
(しかしまぁ、この大事な写真に、指が入ってしまってたとは…。)


宗谷岬からは、再び一人旅となりました。
これからはオホーツク海に沿って、約300キロ先の網走を目指します。

途中の猿払村で見かけた風車。

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なぜ、こんな場所に忽然と風車があるのか…。
理由は簡単。このあたり、とにかく風が強いのです。

稚内を出てからは、ずーと向かい風。
しかもすごく強風で、漕いでも漕いでも加速しません。
体力的にはかなりキツい。

夕方7時に、何とか
オホーツク沿岸ではそこそこ大きな町である浜頓別町に到着。
この町には白鳥の飛来で有名なクッチャロ湖という湖があります。
その湖畔にキャンプ場があるとの情報を得ていたので、
今夜はそこに泊まることにしました。

2014-12-27-00-23-54
■キャンプ場でのワンシーン。旅行者と缶詰食いつつ情報交換です。

そういや、結局いまだにテントは入手していません。
なので久々の野宿です。
東屋のかまどの火のそばにシュラフをひいて、
それなりに寝ることができました。

しかしまぁ、キャンプ場は同志が多いので、
ヤンキーに襲われる心配もないのがいいですね。

そんなこんなで、ついに最北端の地に到達した一日が更けていきました。


【 15日目につづく 】

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■1993年7月13日 自転車日本一周旅行 第13日目
 ・スタート 9:00 北海道天塩郡天塩町
 ・ゴール  16:00 北海道稚内市 
 ・走行距離: 約90キロ            
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しばらく更新の間が空いてしまいました…。
日本一周旅行13日目です。

前日の地震のショックが冷めやらぬ中迎えたこの日は、
ご覧の通りの晴天。

2014-12-24-00-03-20

ひたすらまっすぐな道を、一路、稚内を目指して進みます。

約50キロにわたってずーっと続く原野、サロベツ原野。
利尻礼文サロベツ国立公園で知られる、
広大で美しく、でも荒涼とした、まさに北海道らしい風景です。

その中心にあるのが、サロベツ原生花園。

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湿原地帯に木道が渡され、散策することができます。

2014-12-24-00-02-42

原野の代表的な植物である、エゾカンゾウ。
ちょうど開花のタイミングだったので、いたるところで黄色い花が咲いてました。

とにかく、何もない、そして人もほとんどいない、不思議な場所。
ですが残念ながら、現在では湿地の乾燥化が進んでしまい、
この公園の雰囲気も様変わりしてしまっているようです…。


2014-12-24-00-03-37

この辺りはずっと、左手に利尻富士を見ながら走ります。
山はもちろん、木すらないので何も視界を遮るものがなく、
本当に雄大な山容がずっと見渡せます。

いつか行ってみたいと思いながら、まだ行けてない利尻と礼文。
生きているうちに何とか、旅行に行きたいもんです。


原野をひた走った末に、ついに到達するのがこちら。

2014-12-24-00-03-50

日本海とオホーツク海の境目となる、ノシャップ岬。
オホーツク海らしい鈍い雲が、この岬から一気に広がります。

ここはもう、最北端の町、稚内市。
そしてこれが、日本最北端の駅、JR稚内駅。

2014-12-24-00-04-04


ここまで、走行距離90キロ。時刻もまだ3時過ぎ。
ですが、今日はこれ以上進むのはやめて、稚内で泊まろうと決めてました。

北海道ならではの宿泊施設、『ライダーハウス』に泊まろうという計画があったからです。

ライダーハウスって、
北海道を旅行したことない方にはなじみがないと思いますが、
一言で言うと、ライダーや自転車旅行者(チャリダーと呼ばれます)向けの、
格安かつ簡易的な宿泊施設。

基本的に寝具はなく、場所貸しだけで1泊1000円が相場です(当時)。
キャンプだと夜が寒いので、多くの旅行者がこのライダーハウスを利用します。
なので、単なる宿泊施設というだけでなく、
情報交換の場としてもとても有効な場所でした。
(ネットもない時代だったので。)

当時まだ10代だった僕としては、20代の、
しかも大型バイクに乗った荒くれ者の人たちは超怖かったので、
初めてのライダーハウスはかなり緊張したのを覚えています。

ですが、皆いい人で、こんな感じで楽しく過ごせました!

2014-12-24-00-12-42
(アメリカン乗りの怖い人と、オフ車乗りのワイルドな人とともに、おーいお茶を飲む私)

この後、いろんなライダーハウスを訪れることになるのですが、
ほんとにこのライダーハウス、住み着いてる人がいたりとか、
近所のおっちゃんが毎晩飲みに来たりとか、
とにかく、普通の旅館じゃありえない出来事がたくさん。

日本で北海道にしかない、素晴らしい文化の一つだと思います。
緊張したけど、扉をたたいて、本当に良かったです!


というわけで、いよいよ明日は、日本最北端の宗谷岬!


★おまけ 原野で見つけた、ネーミングが秀逸なラブホの看板。

2014-12-24-00-46-53





【 14日目につづく 】

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