福岡を釣る、福岡を食う。

ルアー釣りを中心に、シーバス、メバル、アジ、 さらには貝やカニなどの海の幸をキャッチ&イート。 楽しければ何でもありな、福岡市在住の家族の日記です。

カテゴリ: 博物館

ずいぶん前なんですが、東京に行ったついでに、
『国立科学博物館筑波実験植物園』に咲いた、
世界最大級の花を見に行ってきました。

滅多に見られないものらしいので、
一応記事にまとめてみたいと思います。

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実験植物園のあるつくば市へは、
秋葉原からつくばエクスプレスで1本です。

出発前にせっかくなんで秋葉原を観光。

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で、約1時間後につくば駅に到着。
そこから、バスに乗り継いで、
総所要時間2時間弱で、ようやく植物園に到着しました。

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ここは、一応植物園として一般開放されているんですが、
一方で「実験植物園」の名の通り、
敷地の一部は研究所になっていて(上の図のグレー部分)、
普通の植物園と比べると、ややお堅い雰囲気です。


目指す世界最大の花は、
熱帯の環境を再現した温室内にあるそうです。

早速行ってみましょう。

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花の名前は、「ショクダイオオコンニャク」。

”世界最大”ではなく、あくまで”世界最大級”なのでご注意ください。


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温室の前には、「ショクダイオオコンニャク」のさまざまな解説パネルが。

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構造上は”花”なんでしょうが、
見た目に花感は全くない感じです。

親に連れられてきたちびっ子たちも、
あまりの花感のなさに多少失望気味です。

こうやって、一つ一つ、
世の不条理を学んでいくんでしょうね。


ちなみに、この実験植物園、すごいのが、
”世界最大(級)”の花と同時に、
”世界最小”の花も育てているんです。

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それがこちら!
ミジンコウキクサ。

目の前の水槽に入っているやつが、それです。

まぁとは言え、これもまた、花感はゼロではあります。


面白い展示と言えば、こんなものもありました。

このショクダイオオコンニャクって、
デカい花にありがちな、臭さが自慢の花なんだそう。

せっかくなんで、ご来場の皆様に、特別に、特別に、
その匂いを嗅いでいただこう、
と用意されたのが、こちらの展示です。

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透明の箱の中に入った小さな小瓶に、
ショクダイオオコンニャクのにおいが染み込ませてあり、
それを順番に匂う、というアトラクション。

花感のなさに衝撃を受けたちびっこの、
傷口に塩を刷り込むようなドSな展示ですが、
意外なことに子供たちは「臭い臭い」言いながら、
喜んで何度も匂っていました笑。

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そんなわけで温室内へ。
当たり前ですが、中は1月というのに暑いです。

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ダウン着てるんで、めちゃくちゃ汗が出ます…。

電車とバスに2時間揺られ、
臭いもの匂わされて、
さらに汗までガンガンかかされて、
苦行の末にようやく出会えた世界最大(級)の花が、こちら!

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「ショクダイオオコンニャク」。

ここまで来たらいっそ、
めちゃ臭いのを期待してたんですが、
臭いのは開花直後らしく、開花後3日くらいたったこの日は、
ぜんぜん匂いがしませんでした…。

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こちらは上から見た図です。

地面からいきなり花が生えている感じです。
花感ないですが、まぁ、逆に貴重なものが見れた、
と思うことにしましょう。

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なお、画像が見にくいかもしれませんが、
ご覧のように、温室内の植物を盗む不届者がいるんだそうです。
信じられませんね!!

ショクダイオオコンニャクの苗も盗まれたらしく、
盗んだ奴の自宅が、この臭いにおいで充満することを願ってやみません。


---

さて、メインの目的は達成されたので、
あとはこの、国内でもめったにない「実験植物園」を、
いろいろと探索してみようと思います。

まずは、熱帯温室の他の部屋。

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南西諸島の自然が再現され、マングローブが生えてます。
冬に茨城で見るマングローブ、
なかなか乙なものです。

温室の先には、展示室がありました。
入ってみましょう。

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こちらは、世界最大(級ではなく、正真正銘の世界最大)の花、ラフレシアの模型。

同じ巨大花でも、ぜんぜん形が違いますね。
とは言え、これもまた超臭いらしいです。

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「実験植物園」らしさ満点の研究も開示されてました。

具体的にどんな研究かは忘れましたが、
こうやって地球上の植物の謎が解明されていくんでしょうね。


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こちらは、熱帯資源植物温室。
熱帯の、役に立つ植物が育てられているとのこと。

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バナナ。
(の下にある異様ば物体が見どころだとは思うのですが、
 忘れてしまいました…。)

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レモン。

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コーヒー!

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カカオ。
幹から直接実が生えてます!
ジャポニカ学習帳で見たままの形です。

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バニラ!!!

さらに…

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チューインガムって木から採れるんですね。

からの…

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アメダマの木、なんてものまで。
さすが資源植物園。

しまいにはこんなものもありました。

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イランイランの木!

ネーミング的に資源になりそうもない感じですが、
実際には香水などの原料になるんだそうです。

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この先にあるのが、サバンナ温室。

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ここは、温室内に、サバンナ地帯の植生が再現されています。

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これ、バルサ材で知られる、バルサの木。
意外と大木ですね。

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こっちは、砂礫地帯に生える、岩にしか見えない植物、だそうです。

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こんなのもありました。


そして、閉館時間も迫る中、
最後に訪れたのが、
敷地のハズレにひっそりたたずむこちら。

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日本国内の絶滅危惧植物の繁殖を行っている、
「絶滅危惧植物温室」です。

中には、いろんな植物の小さい株がたくさんありました。

植物に詳しい人なら垂涎モノなんでしょうが、
ちょっと僕の知識では微妙でしたが、
まぁ、こうやって守り育てることで、
貴重な植物の種が保たれているんだなぁと改めて実感しました。



というわけで長くなってしまいましたが、
以上、世界最大の花と、実験植物園の探訪記でした。


もちろん、ここには、温室以外にも、
日本国内のさまざまな植生が再現されています。

改めて、日本って自然が豊かでいい場所だなぁと思える
ステキな場所ですので、アクセスしにくい場所にはなりますが、
植物や自然が好きな人には、ぜひお薦めします!


ではまた!


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先日、島根県は浜田にある、
しまね海洋館アクアスに行ってきました。

ここは、ソフトバンクのCMで話題になった、
白イルカのマジックリングパフォーマンスが見られる
水族館として知られます。


館内に入ると、最初に展示されているのが、
山陰の海を再現した水槽。

これ系のご当地水槽は、どこの水族館でも定番ですが、
ここは魚種が多くて楽しいですね。

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■コブダイとスズキ(と後ろの岩陰にアコウ)

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■ランカーシーバスとタカノハダイ

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■クエ2匹

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■イシダイ


その先には、
浜田ならではの深海魚「ノドグロ」の展示も!

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動きが早くて、なかなかうまく撮れません…。


そして、釣りの参考になりそうな、
こんな展示もありました。

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アオリイカとコウイカの生態の違いがよく分かる、
イカ限定の水槽や、

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間近でアジの捕食シーンを観察できる大水槽。

アジって、底に落ちたエサをついばんだりするんですね。
ワームをボトムに漂わせる、という釣り方が
成立する理由がよく分かりました。


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そのほかにも、ご当地淡水魚や熱帯魚、クラゲなど、
想像以上に充実した展示があるのですが、
それらを通り抜けた先にいよいよ登場するのが、
ご本尊、シロイルカのショースペースです。

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人気者だけあって、
会場内は人でごった返していました。

そして、ご覧ください!
こちらが噂のマジックリング!!

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写真にすると、地味ですね…。

マジックリングにはいろんな種類があって、
イルカが頑張って様々なリングを出すので、
ショー的にはとても楽しく見ることができました。

ちなみに、ショーの途中で、
イルカの頭や肌が硬いのか、柔らかいのか、
みたいなクイズがあります。

その答え合わせとして、
トレーナーがイルカの頭をこぶしで押すのですが…
手ごたえがブヨブヨ過ぎて、とても衝撃的でした。
恐ろしいほどの触りたい衝動にかられます。

個人的には、マジックリングよりも、
こっちの方が全然面白かったです。


というわけで、ではまた!


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有明海と言えば固有の珍生物で知られますが、
それら珍種の展示をメインにカルト的な支持を得ていたのが、
柳川市沖端にある「おきのはた水族館」。

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以前、このブログでも訪問記を書かせていただきました。
(詳しくはこちら


そんなおきのはた水族館の最新情報が、
昨日の西日本新聞に。

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去年の10月に「やながわ有明海水族館」にリニューアルしたんだそうです。

そして、それを機に
以前いらっしゃったご高齢の館長から、
18歳の若者に館長職が引き継がれたとのこと!

なんというダイナミックな世代交代!!

しかしまぁ記事を見てみると、この18歳の館長、
高校時代に珍魚を追って中国やアフリカに行ったりと
筋金入りの魚好きそうで好感が持てます。

さらに仲間たちと、日本中から絶滅危惧種を捕獲して、
水族館の魚種を増やしているそうで、
その数はすでに90種に上るまでに。

世代交代して、確実に活性化してますね、この水族館。

ちょっと、近々
自分の目でその活性化ぶりを見に行ってみようと思います!


ではまた!



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鯛生金山キャンプ2日目、
今日は、この旅のメインイベントである、
廃坑内部の潜入探検に挑みます!

あ、挑むとか言ってますが、
実際には普通にテーマパークになってて、
チケット買えばだれでも入れる手軽な廃坑ですので、ご安心ください。


一応、潜入前に予備知識を付けておこう、
ということなのか、パークに入ってすぐに簡単な展示館があります。
面白そうなので、覗いてみましょう。

施設内には

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鯛生金山の全景立体モデルや、

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地下の坑道を3Dで表現した模型が。
想像以上に大規模な鉱山のようです。

そして、内部で採れた鉱石も展示されています。

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金鉱石。

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方解石。キレイです。

この他にも、日本の金山や
姉妹金山(イギリスのドロゲスィ金山)なども紹介されていました。

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どうでもいいですが、ドロゲスィって、
泥下水?ドロ下衆い?
なんだかすごい名前ですね。
気に入りました。


さてさて、この展示館を抜けると、いよいよ坑道の入り口です。

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昔は、トロッコのレールが敷かれてたみたいです。

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中に入ると、
坑道内には、往時の様子がマネキン人形で再現されていました。

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こちらは、坑道入口にある受付を再現したもの。

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そしてこちらは、作業員の休憩所。

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その先には、地下深くに降りていく、縦坑のリフトも残っています。

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写真じゃわかりにくいですが、恐ろしい深さです。

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この機械はコンプレッサー。
坑内に空気を送るという、とても重要な役割を担っています。

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こちらは排水ポンプ。
絶えず地下水が湧き出る坑道内では、
ポンプもとても重要な役割を果たします。

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金鉱石を運ぶ、トロッコ列車。

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電車も走っています。

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さらに、トラックまで。

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そしてこちらは、機械式で自由自在に穴を掘れる、
ヨーロッパ製のマシンだそうです。

いや、けっこう先進的ですね。
それもそのはず、この鯛生金山は1970年代まで
現役の鉱山として採掘が行われてたんです。


この後、坑内の展示は、
明治期の鉱山の再現シーンへと変わっていきます。

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こちらが明治篇の冒頭を飾る男性。
鬼気迫る雰囲気で穴を掘っています。

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こちらは鉱山で共働きする夫婦。
魂を抜かれてしまったかのような表情。

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ポンプがない時代だったので、
地下水のくみ上げに専念する技師もいたそうです。

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注目の独身女性二人。
右の娘のほうがタイプです。

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安全な坑道整備のために欠かせない
当時の測量シーンも再現されていました。


そんな明治期の展示を抜けると、
いよいよ道内のクライマックスゾーンに到達。

それが、こちら!

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鯛生金山名物、純金の鯛!
周囲の金ピカ装飾も相まって、見事に輝いています!


ですが、

ですが、

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なんと2006年に盗難にあい、現在はレプリカなんだそうです。

30kgもの24金を盗まれるなんて、
何て不用心!!

しかも、説明文も最後の方は
若干開き直ってたりして、
素敵なほどの危機感のなさです。

近くには、こんな展示もありましたが、

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さすがにこの延べ棒は、レプリカなんでしょうね。


ということで、このあたりで見学コースは終了。

距離も結構長く、展示品も充実しているので、
全然飽きずに見て回ることができました。


ちなみに、出口を出た後には、
鯛生金山の金と中津江村名物のカメルーンが融合した、
こんな奇跡のオブジェがあります。

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エトオとエムボマのゴールデンブーツIN金ピカの部屋。

暗闇から出てきたばっかりの目には、まぶしすぎる輝き。

何のために作ったのかよく分かりませんが、
突き抜け感はすごいです。

しかもこちらはきちんと監視カメラがついていて、
金の鯛の二の轍は踏まないぞ、という村人の意気込みを感じます。
くれぐれも盗難に遭わないよう、
陰ながらお祈りしたいと思います。


なお、このように現在では観光地として整備されている
鯛生金山メイン坑道ですが、
周りを見渡すと、当時のままの遺産もちらほら残っていました。

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木製の枠で組まれた、古い坑道入口。

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崖にへばりつくように立つ、精錬所の跡地。

こういった遺産を見て回るのも、また乙なものがあります。


てなわけで、普通に行けば半日で十分楽しめるところを、
わざわざ2日もかけて満喫した鯛生金山キャンプ。

空気も美味しいし、機会があったらまた来てみようと思います!


ではまた!


★初日の砂金取り体験記はこちら
★日本一の金山、佐渡金山の旅行記はこちら


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2001年9月11日のテロで倒壊したワールドトレードセンター(WTC)。
グラウンドゼロと呼ばれるその跡地は、
現在、当時の記憶を後世に伝える記念公園となっています。

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当時タワーがあった場所に作られた、慰霊のプール。
プールの周りには、犠牲になった方々のお名前が刻まれています。

訪問時の天気が雨だったこともあり、
周りの喧噪とは全く異なる空気が、この空間を流れていました。


プールの向こうに見えるひときわ大きな建物は、
WTC倒壊後に新たに建設された、
「ワンワールドトレードセンター」。

現在ニューヨーク一の高さを誇る建築物です。

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このように、てっぺんが雲に隠れるほどの高さ。

さらにその隣には、「オキュラス」という商業施設もできています。

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写真が良くないですが、
真ん中のあばら骨のような建造物が「オキュラス」。
中に入ると、その造形美に驚きます。

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倒されたら、それ以上の物を再建する、しかもわずか数年で。
アメリカ人のこのような精神性は、やはり驚嘆すべきものがあります。


さて、この9.11メモリアルサイトの一角に、
その名も911メモリアルという
9.11テロおよび旧WTCに関する展示館があります。

場所が場所なだけにセキュリティチェックが厳しく、
金属探知機を通過しないと入館できません。

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メインフロアは、地下。
したがって入館後は、回廊を下りていく構造となっています。

途中には、わずかに残った旧WTCの外枠鉄骨(実物)が展示されていました。

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下の写真の鉄骨の一部です。

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そしてこちらが、階下にあるインフォメーションスペース。
この記念館の趣旨にふさわしい雰囲気の空間デザインです。

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9.11の概要を振り返る展示物を見ながら、さらに下へと下ります。

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もう使われることのない、旧WTCの観光表示板。

この角を曲がると、旧WTCの基礎部分が見えてきます。
地上で見たプールの真下ですね。
ちょうどそのあたり一帯が、展示スペースとなっています。

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展示されているのは、当然ですが、すべて実物。
当時テレビで見ていたようなものもあり、
他の博物館とは一線を画す、圧倒的リアリティがあります。

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先ほどもあった、残った鉄骨の一部

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そしてその鉄骨の基礎部分。

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空調機器の残骸。(だった気がします)

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エレベーターのケーブル巻き上げ機。

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倒壊に巻き込まれた消防車。

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そしてこちらは、ノースタワー91~96階部分の鉄骨。
ノースタワーの91~96階とは、まさに飛行機が突っ込んだフロア。
衝撃と高熱のせいで、太い鉄骨がグニャグニャに曲がっています。


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この展示館でひときわ目立つ、
まさにシンボルともいえるのが、このモニュメント。

グラウンドゼロに最後まで残っていた、鉄骨の支柱。
消防隊や警察が書き込んだ文字や写真、
さらには献花など、たくさんの思いが込められています。

過酷な状況に負けなかったアメリカ市民が創った、
一つのアートのようです。


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館内には、モノだけでなく、
当時の記録写真等の展示も多数。

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すべての犠牲者の方々の記録や、
寄贈された遺品なども、もちろん展示されていました。


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また、アメリカからすれば当然なのかもしれませんが、
館内には、9.11首謀者とされるビンラディン殺害時の展示もありました。

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こちらは、ビンラディンが隠遁していた家のレンガ。


現在につながる報復の戦いの連鎖とかを考えると、
結局正義って何なんでしょう。
とても難しい問題です。


ここを訪れると、ホントにいろいろなことを考えさせられます。
そのせいか、出口のエスカレーターでは、
人種を問わず多くの人が無言で帰途についていました。


ちなみに、帰りに乗ったタクシーの運転手はアラブ人。
   
互いの出身地の話になり、
僕は、アラブ人はニューヨークに住みにくいんじゃないかと思い、
そのことについて聞いてみました。

すると、彼はこんな答えを返してくれました。

「国家的にはそうかもしれない。
 でも、ニューヨークの市民一人一人は、
 誰一人アラブ人だからと差別や区別はしない。
 だから自分はニューヨークが好きなんだ!」 

なるほど。

ちょっとしか触れていない僕は
この911をどう受け止めるべきか、
正直よく分かりません。

けど、
テロという試練を経てもなお成長し続けるニューヨーク。
それを支えているのは、きっとこんな一人一人の市民たちなんだろうな、
ということは、とても強く感じました。

最後に良い話が聞けて、
なんか良かったです。
ありがとうございます。


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ではまた!



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